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2019年1月30日 (水)

2019年の座右の言葉 「天地の道理」

新しい年を迎え、ひと月が過ぎました。皆さんそれぞれ、今年の目標に向けて始動されていることでしょう。先日、卒業生が訪ねて来て、今年の言葉は何ですかと尋ねられました。この学長歳時記を読んで、その年の「言葉」を一つの指標としているとのことで、大変嬉しく思いました。

 

昨年の言葉は、松尾芭蕉の「不易流行」でした。時代が変わっても決して変えてはならない普遍の真理と、社会の変化に応じて、新たな発展と価値創造を意味する言葉でした。その言葉通りに思索し行動できたかは、これからの評価であろうと思います。

 

さて、今年の座右の言葉は、「天地の道理」という渋沢栄一の「論語と算盤」からの言葉です。先号の学長歳時記にも書いたように、昨年は企業の不祥事が相次ぎました。論語と算盤は、経営の理念と利益の両立を図り、国と人々、富を求めた経営哲学と戦略を著したものです。本書を昨年末もう一度で読み直し、心に残った言葉が天地の道理です。天地の道理とは、人としての正しい考え方や生き方と言えます。目の前の利益や成功・失敗にとらわれず、物事の本質を見極め、天地の道理に適うかを自ら問い判断し、誠実に努力するという意味です。今年、虚栄心や利己心を排斥し、素直さと謙虚さ、感謝の気持ちを忘れず、正しい判断と行動ができるよう努めたいと思います。

 

今年もまた本学の教育研究並びに諸活動に、ご支援をお願いいたします。皆様のご多幸とご健勝を心より祈念いたします。