「同窓会in 東京」:歴史と伝統と創造
先日、「同窓会in 東京」が開催されました。本学では毎年、本学においてホームカミングデーという同窓会行事を行っていますが、今回はじめて学外での開催でした。会には、1969年に創立された聖隷学園浜松衛生短期大学卒業生、福祉医療ヘルパー学園の卒業生、聖隷クリストファー看護大学の卒業生、そして現在の聖隷クリストファー大学の卒業生の皆さんが参加されました。卒業後初めて再会された同級生の皆さんも、聖隷学園時代にタイムスリップしたように、学生時代の思い出や長谷川保先生はじめ当時の先生方の話で盛り上がり、聖隷の歴史を伺い知り大変楽しい会でした。そして、皆さんが聖隷の隣人愛の精神を今日も大切にされ、その精神が日々の仕事に生かされていること、聖隷の卒業生であることに自信と誇りを持っておられることがひしひしと伝わってきました。時代を越えて、聖隷の精神が脈々と受け継がれ、聖隷のタネが各地で実っていることを実感しました。
本学は、時代の要請に応えて幾度かの改革を経て、現在の国内屈指の保健医療福祉の総合大学に発展しました。開学当初の卒業生の皆さんが、奇跡のような発展ですねと言われるように。しかし、そのような幾度かの変遷を得たなかでも、聖隷の建学の精神である生命の尊厳と隣人愛の精神は脈々と、ぶどうの木のように受け継がれ根を張っています。
私たちは、その歴史と伝統を引き続き、その精神をつないでいかなければなりません。そのためには、先人や卒業生の皆さんから受け継がれてきた歴史と伝統を、受け身にして甘んじるのではなく、その根底に流れる精神を遵守尊重するとともに、時代の要請に応じて新しい物事を創造していかなければなりません。創造なくして伝統なしと言えます。
卒業生の皆さん、またお会いする機会を楽しみにしています。皆さんが遠く離れても、つながっていてくださることを心に留めて、建学の精神を大切にして新たな創造・発展を目指します。