介護福祉学科の落合です。
毎回このブログでご紹介させて頂いています「えんしゅう介護
福祉サービス研究会」ですが、2015度第7回は、本学同窓会
主催のセミナー 「静岡の介護実践報告会」にコラボレーション
させて頂きました。
同窓会役員さんとともに受付を務めたのは、本会の世話人をし
て下さっている、特別養護老人ホームおおしまの平尾さん他3人
(お二人は特養・西之島の郷)でした。
白梅会研修担当の河内さん(本会世話人)は、ご自身が執筆さ
れたプリセプターに関する図書と研修制度に関する図書を紹介・
販売しておられました。
最初のプログラムは三好春樹氏によるご講演。「介護とは何か」
ということで、介護の本質について、いつもの素晴らしいトークで
会場を沸かせながらお話し下さいました。
特に「野生の介護」の件では、介護福祉実践を行う上で大切
にしなければならないこと、その本質を明らかにして下さったと感
じました。
プログラムNo2では、3事例の介護実践報告がなされました。
最初は、本会世話人をしていただいている(社福)七恵会増田
理事長さんが施設長を務められている浜松中央長上苑の足立
介護係長さんによる、施設での利用者支援に関する様々な仕組
みづくりに関するご報告でした。
介護職員さんたちが主体的に様々な仕組みを作りやすくする
ための工夫について学ばせて頂きました。
次に、やはり本会世話人の松島さんが介護主任を務める西之
島の郷さんによる実践報告。精神障害があり、入居当初は様々
な困難を抱えておられたご利用者の方に対するトータルケアが、
その利用者さんの安心、豊かな生活(人生)をもたらしたという
素晴らしいご報告でした。
最後の実践報告は、高口光子さんが立ち上げに関わり、全国
的に有名な老人保健施設鶴舞の城の介護職員さんによるグリ
ーフケアに関するご報告でした。ターミナルケアの中でも重要な
グリーフケアをしっかり行うためには、ターミナル期に入る前段
階から、その時を意識した関わりや相談支援が重要であるとい
うことを実感できる素晴らしいご報告でした。
プログラムNo3は、高口光子氏による「虐待はなぜ起こるのか」
というテーマでのご講演でした。
虐待、不適切ケアが起こる背景について詳しく説明した上で、
打開策の一つとして介護職員が孤立しないようにすることが重要
であり、そのために介護職員は、自分の経験を共通体験のある
人(他者)に話すことにより、自身が感じているストレスを共同主
観としていく必要があるということを示されました。
4時間という時間があっという間に過ぎてしまい、名残惜しい閉
幕となりました。参加された180名近い皆さんが多くの気づきを
得られたことと思います。
私自身、本当に良い学びをさせていただきました!
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08d002@g.seirei.ac.jp
(えんしゅう介護福祉サービス研究会事務局・落合)