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2014年7月 9日 (水)

~介護福祉の役割とは何か~ 奈倉先生をお呼びして

こんにちはhappy01

オープンキャンパスのノリで・・・・介護福祉学科2年のコーチンですsign01shine

さて、今日は7月8日に行った「介護福祉士の専門性」に関する勉強会についてお知らせします。

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講師には、なんと!!京都から、わざわざご多忙の中、来ていただきましたsign03

奈倉道隆 先生

元 聖隷クリストファー大学大学院介護福祉分野教授です。

介護福祉士で元京都大学医学部付属病院老年内科医師であり、日本の介護福祉をけん引されたこられた先生でもあります。

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『患者の内部に手術や薬の投与など介入して治すのが医療であるならば、介護福祉は利用者を変えようとはせず(介入せず)、利用者が自分から自発的に変わろうとするよう社会環境(自然環境を除く人間が創り出したすべてのもの。制度や介護者も社会環境に含まれる)を整えることが重要である。』

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 『医療職は健康を目指した生活を支援するのに対し、介護福祉はそれらを含む生活全体を支援していくものである。介護福祉士の専門性は、介護福祉士だけで支援をしないという開かれた専門性である。連携をすることにより、その方の生活をよりよいもの「これが自分の人生だ」と思えるよう利用者主体でサービスを提供していくことが重要である。』

Img_7755_3 自分自身の感想では、「相手を変える」ということを考えていた自分がいました。bearing

そこに対し奈倉先生から、『勉強して自分に力が付いてくると自分が主体となり、「相手を変えよう」とする。それは、その方が早いと考えやすいからだ。しかし、医療が医師主体であるのに対し介護福祉は利用者主体である。だからこそ、環境を整備することにより、主体的に相手が変わっていけるよう支援していくことが重要であり、これは教育も同じことである。自分に気付かせる。そういった教育が大切だ』

というご指摘。

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言葉の中から、奈倉先生の優しさと考えの深さ、そして介護福祉士という生活を守る専門職の在り方としての難しさを感じることができました。

勉強会の中には、奈倉先生と学生との対話や質問の時間も多く取ってくださり、それぞれの学生が自分の疑問や介護福祉士の専門性の難しさと堂々と向かい合い考え探究していました。介護福祉士の専門性の難しさを奈倉先生がヒントを与えてくださることにより、学生が怖がらずに探究する機会を与えて頂きました。ありがとうございました。

Img_7756 また、『今回は自分も勉強するために、ここに来た』という奈倉先生のお言葉に学生一同感動して今回の勉強会が終了しました。

介護福祉の世界に入ったばかりの自分ですが、

ここをまた、新たなスタートラインとして介護福祉の探究を続けていきたいと思います。

最後まで、お読み頂き、ありがとうございました。

(ブログ 学生担当:K.I)