骨髄腫セミナー2014
こんにちは
久しぶりの学生からの更新です。
社会福祉学部の木村と伊熊ですが、5月18日に日本骨髄腫患者の会が主催した、『骨髄腫セミナー2014』が静岡県掛川市で開催され、ボランティアとして参加してきました。
近くでは、日本骨髄腫学会も行われているため、セミナーでは関係される大学・病院の先生方も登壇し、お話をされました。
骨髄腫とは、抗体を作る形質細胞が、がん化して起こる病気です。
ソーシャルワーカーと呼ばれる相談援助職や介護福祉士の在り方についても深く考える機会となりました。
講演の中では、チーム医療(Health Care Team)について患者の心理/社会的問題/希望/価値観/人生観やその家族に医療職と共に関わる仕事のひとつとしてソーシャルワーカーがあるという説明がありました。それは、社会福祉士を持つ介護福祉士にも今後求められてくるものだと思いました。
そして、もうひとつ感じたことは、専門職として患者の気持ちをその方以上に理解することはできないんだということでした。当たり前のことかも、しれませんがとても大切なことであると思います。
患者の方が持つ悩みのひとつとして、この先どうなっていくのだろうか?他の人はどうしているのだろう?という悩みがあるそうです。
そこに関わるソーシャルワーカーや介護福祉士は常に真剣であり、しっかりと自分は患者のことを十分に知り得ないことを自覚したうえで、思いを受け止めれるように関わっていかなくてはならないと感じました。
また、緩和ケアの説明としては、現在では病気の治療ができなくなったら行うというものではなく、つらさをやわらげてできるだけその人の生活の質を上げて過ごせるように診断されたときから行うことがあるとの説明があり、とても勉強になりました。
「現存能力を活用する生活」へと導き、生きがいを感じることのできる生活を実現していく介護福祉士。
そして、QOL(Quality of Life)と呼ばれる患者や利用者の生活の質・生命の質・人生の質に関わる医療福祉関係職。
医療と福祉が共に目指すものは何か。そんなことを考えたボランティアとなりました。
木村・伊熊、共に募金して、ワイン色のMMと書かれたリボンを頂戴しました。
MMとは、 Multiple Myeloma(多発性骨髄腫)をあらわしているそうです。
一か所だけでなく、体のあちこちで骨髄腫が発生してくるため、多発性ということでした。
日本骨髄腫患者の会は、ホームページも運営してますので気になる方は、是非そちらも、のぞいてみてください。
以上で報告を終わります。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。