« 新学期の始まりと期待:目標に向かって、ともに成長を | メイン

2025年10月31日 (金)

2025年度 第24回聖灯祭「紡ぐ」

キャンパスのあちこちから、楽しそうに活気ある笑い声が聞こえてきます。今年も、聖灯祭に向けて、学生と教職員が一緒に準備をすすめています。

 

今回の聖灯祭のテーマは「紡ぐ」だそうです。この言葉から、言葉を紡ぐ、想いを紡ぐ、物語を紡ぐ、といったことが思い浮かびます。「紡ぐ」とは、綿や繭から糸を撚り出し、一本の糸としてかたちにしていく作業を意味します。そこから転じて、日々の出来事や人とのつながりを大切にしながら、人生の物語を丁寧に形づくっていくことを感じる言葉として、私たちの心に深く響きます。

 

人生もまた、物語を紡ぐようなものだと思います。出会いや学び、喜びや苦悩、笑顔や涙といった瞬間が積み重なり、文字が文となり、やがて一つの物語となっていきます。私たちは皆、それぞれが自らの手で「人生の文(ふみ)」を紡いでいるのです。

 

「文」という言葉もまた、もともとは織物の模様や秩序ある美しさを表し、そこから文章や言語、さらには文化へと広がりました。文字は単なる情報ではなく、想いを込め、人と人を結びつけます。縦糸と横糸が重なり一枚の布となるように、多様な経験や出会いの交わりから、美しい物語が生まれるのです。

 

今年の聖灯祭もまた、そのように人生を「紡ぐ」、思い出深い人生の物語の1ページとなることでしょう。