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2017年11月30日 (木)

 「聖灯祭」

この11月は毎年、聖灯祭(学園祭)とホームカミングデー(同窓会)が同時開催されます。聖灯祭は在学生を中心に、近隣の病院・施設の方々、地域住民の皆様、卒業生や退職教員の方々が集う、本学ならではの祭典です。今年度の聖灯祭のテーマは「~Sense of unity~」でした。それには、一体感や連帯感、結束感という意味があるそうです。実行委員の皆さんは、このテーマに在学生や卒業生・退職教員、近隣の病院・施設や地域住民の方々と一緒になって楽しむという意味を込めたそうです。本学らしい希望に満ちたテーマだと感心しました。

 最近、「多様性」という言葉が良く聞かれます。一般的に、生物では多様性が高いほど、生態系の安定性が増大する傾向にあると考えられています。多様性に富んだ複雑系では、動的な秩序が生まれる(創発)と言われます。私たちも、一人ひとり異なったユニークさを持ち、多様性に富んだなかで生活や仕事をしています。そのような中にあって、さまざまな違いを尊重し受け入れ、その違いを積極的に活かすことが、新たな社会を創り上げるうえで大切です。本学の聖灯祭には、病気やハンディキャップを持たれた方々も多く来学され、出店されたり作品を展示されたりもします。本学ならではです。在学生は、聖灯祭でのいろいろな方々との出会いをとおしても、一人ひとりを大切にする愛の心を学ぶことでしょう。

 「最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである。」一人ひとりの患者様、対象者の方々、学生の皆さん、教職員への愛を豊かに持ち大切にしたいと願います。