平和を願う祈り
猛暑の夏が過ぎ、10月下旬になってようやく秋らしくになってきました。とは言え、この時期になっても、日中は夏日が続き、地球温暖化の深刻化を知ることができます。
この頃は、餌を求めて市街地に出没するクマ被害が、連日報道されています。
世界の情勢も深刻化しています。ウクライナとロシアの戦争は膠着状態に入り、イスラエルとパレスチナの紛争は日増しに激化しています。ガザ地区の悲惨な戦場下にある子たちたちの悲痛な叫びに心を痛めます。
日本は平和な日常ですが、大国間競争に巻き込まれる懸念が広がってもいますし、歴史的円安と物価高騰が続き、生活に困窮する家庭や人たちが増えてもいます。
大学では、このような社会情勢のなかにあっても、学生皆さんがそれぞれの目標に向かって学修や実習に取り組んで、明るく活気ある日常です。彼らが、生命の尊厳と隣人愛の精神をもった保健医療福祉及び教育・保育の専門職者として、平和と、人々の命と健康、生活と福祉に貢献されるのだと、遠くに思いに馳せながら、世界の平和を祈らざるを得ません。私たち一人ひとりは無力な存在です。しかし、平和を願う祈りを捧げることができます。
「平和を願う祈り」
<アッシジの聖フランチェスコ(聖フランシスコ)1181~1226年>
主よ、私をあなたの平和の道具にしてください。
憎しみのあるところに愛を、争いのあるところに許しを、
分裂のあるところに一致を、疑いのあるところに信仰を、
誤りのあるところに真理を、絶望のあるところに希望を、
闇に光を、悲しみのあるところに喜びを、
もたらすものとしてください。
主よ、慰められるよりも慰めることを、
理解されるよりも理解することを、
愛されるよりも愛することを、
私が求めますように。
なぜなら私が受けることは与えることにおいてであり、
許されるのは許すことにおいてであり、
我々が永遠の命において生まれるのは死においてであるからである。