教員養成の目標及び当該目標を達成するための計画

教員養成の目標

(1)教育に関する確かな知識・理論や技能及び豊かな表現力を身につける。

(2)教育者としてのふさわしい教養を身につけて、使命感と責任感に基づいた確かな実践力を備える。

目標を達成するための計画

幼稚園教諭課程

建学の精神である隣人愛に根差した幼稚園教諭の育成

 近年の日本社会では、核家族化や共働き家庭の一般化に伴い、家庭においていわゆる「保育に欠ける」子供が増加するとともに、深刻な待機児童問題が発生しています。また子育ての不安や負担を感じている保護者への支援が求められています。このような社会の動きと必要性に応えるため、聖隷クリストファー大学は社会福祉学部にこども教育福祉学科を設置して幼稚園教諭の育成に取り組んでいます。
 
本学の建学の精神は「自分のようにあなたの隣人を愛しなさい」というキリスト教精神に基づきます。建学の精神を基盤として、忍耐強い慈しみのこころをもって子どもに接し、子どもの自己形成や豊かな情操、礼儀を育むことのできる教育、また親が大きな喜びや生きがいをもって子育てができるよう援助することを実現する幼稚園教諭を育成します。
 また
、幼稚園教諭免許と保育士資格を併有する教員を育成し、社会福祉学部に設置する学科にあって社会福祉を学ぶことで、社会的に困難な状況に置かれている人々の苦しみを理解し共に幸せになる社会を創造する実践力を修得して保健・医療と連携した福祉社会の実現を展望することのできる専門職を養成します。



養護教諭課程

求められる人材の育成を目指して ―聖隷クリストファー大学が目指す養護教諭養成―

 近年、子どもを取り巻く地域社会や学校、家庭などの環境の変化や情報化、国際化という社会の変化は児童生徒の健康問題にも大きな影響を及ぼしています。核家族化や少子化に伴う家族の不在、孤食などによる生活習慣の乱れ、人間関係形成不全による他者とのコミュニケーション障害に起因する引きこもり、いじめによる自殺、不登校、暴力行為などの問題行動が多発しており、児童生徒の身体の健康問題に加えてメンタル面のケアも学校保健における大きな課題となっています。

 子どもたちには、多様化とあふれる情報の中から健康にとって望ましい事象を選び出す判断力を培う必要があり、養護教諭にはそうした社会環境の変化に即応できる技量と資質を持って学校生活の場面で児童生徒に健康教育を行い、その健康の保持と推進を図り、健康障害が発生したときはその対処に当たるリーダーとしての役割が求められます。特に危機場面や救急時における養護・看護活動の判断、計画、運営、実施並びに評価は、もっとも養護教諭に期待されている役割のひとつと言えます。また児童生徒の健康問題の解決を図るためには、校長、担任教師や保護者、教育関係者との連携だけでなく、学校医や医療機関、保健・福祉等の関係機関などとの連携が必要です。
 聖隷クリストファー大学看護学部は、高い知識と技術を持ち、かつ幅広い教養、強い倫理観、さらには他の関連職種との協働能力と国際感覚を身につけた看護専門職を養成しています。学校保健の目的において、健康、疾患及び看護に関する知識・技能はそのベースとして求められるものであり、学校内で医学的知識と技術をもって判断と処置ができるのは看護職である養護教諭であると言えます。海外において多くの国が学校にスクール・ナースを配置している事実からもその重要性は明白です。また看護専門職養成のための教育は、児童生徒に寄り添ってその成長と安全を支え能力を引き出す教員を養成する教育に通じるものです。
 以上のことから、看護の大学教育に20有余年の経験と実績を持つ本学看護学部は、養護教諭の養成に最適な教育機関であると考え、発育発達期にある子どもたちの学校における健康の保持・増進、健康教育、健康管理などを担当する養護教諭の養成教育において、看護学と教育学を学び、児童生徒の発育発達支援に寄与し、多様な社会や環境の変動から起こる子どもの健康問題に対処できる力量と技能を備えた養護教諭を養成します。