学生の感染症予防対策
学生への感染症予防対策について |
大学における感染症予防対策
本学は保健・医療・福祉専門職の養成を目的とした教育機関であり、医療・福祉施設内での実習は不可欠です。そのために一般人に比べて様々な感染症にさらされる機会が多く、特に看護学部の学生は注射や採血などで血液に触れることもあり、血液を介して感染する機会があります。また、感染していても自覚症状がない潜伏期に実習をすると免疫力の低下した患者さんに感染させる危険性があります。これらの感染症を予防するためには、第一に種々の感染症に対する自分自身の免疫を知る、第二に免疫がない場合には予防接種をして抗体をつくっておくことが必要です。 感染予防に対する本学の対応として、入学時より小児感染症(麻疹、風疹、流行性耳下腺炎、水痘)の抗体検査およびB型肝炎の抗原・抗体検査の機会を設けて自己の免疫力を自覚してもらうことにしています。小児感染症に関しては、小児期に罹患したり予防接種をしたことがある人も多いのですが、本学入学時には既に抗体価が低下している人がかなりいることが確認されています。そこで、抗体の無い学生には、予防接種を勧めています。結核に対しては、入学時にツベルクリン反応検査を実施して、毎年定期健康診断において胸部レントゲン検査を実施しています。 |
1.自分の免疫を知るために |
感染症に対する自分の免疫を知るために、本大学では小児感染症(麻疹、風疹、流行性耳下腺炎、水痘)ならびにB型肝炎の抗体検査およびツベルクリン反応検査を行っています。(感染症予防対策実施計画参考) |
1)実施時期:4月に定期健康診断と同時に実施 |
2)対象学生 ① 小児感染症抗体価検査 :全学部 1年次生・編入生 ② B型肝炎抗原・抗体検査 :全学部 1年次生・編入生 ③ B型肝炎抗体検査 :看護学部 3年次生 ④ 胸部レントゲン検査 :全学生 年1回実施 ⑤ ツベルクリン反応検査 :全学部 1年次生 |
3)費用 ① 小児感染症抗体価検査 :自己負担(5,510円) ② B型肝炎抗原・抗体検査 :自己負担なし(大学後援会負担) ③ 胸部レントゲン検査 :自己負担なし(大学負担) ④ ツベルクリン反応検査 :自己負担なし(大学後援会負担) |
2.免疫がない場合は予防接種 |
疾病予防に関しては、学生であっても疾病に対する自己管理が要求されます。 |
抗体検査を受けて抗体価が低かったり、抗体がない場合に予防接種を勧めています。 |
1)学校で勧奨している予防接種 ●小児感染症(麻疹、風疹、流行性耳下腺炎、水痘) ●B型肝炎 ●インフルエンザ |
2)予防接種の費用 予防接種は健康保険の適応にならない自由診療ですので、医療機関によって費用が異なります。 |
3)予防接種実施 ① 予防接種を受けることは、強制ではありません。医療・福祉施設で実習を行う者として、感染症予防や ② 各学部の学外実習に間に合うように、各自で接種計画を立てましょう。 ③ 予防接種は同時に多くのワクチンを接種することができません。また、予防接種の接種間隔は、 ④ B型肝炎のワクチン接種は1回目接種後4週間後に2回目を接種し、更に20~24週後に3回目の ⑤ 予防接種を予定していても体調が悪ければ実施出来ないことがあるので、日頃の健康への自己管理 |
感染症予防対策実施計画
学部 |
感染症の種類 |
対策内容 |
1年次生 |
2年次生 |
3年次生 |
4年次生 |
看護学部 | 結核 | ツベルクリン反応検査 |
● |
|||
胸部レントゲン撮影 | ● |
● |
● |
● | ||
B型肝炎 | 抗原抗体検査 | ● |
||||
抗体検査 | ● |
|||||
予防接種実施 | ● |
|||||
小児感染症 (麻疹、風疹、流行性耳下腺炎、水痘) |
抗体価検査 | ● |
||||
予防接種の勧奨 | ● |
● |
● |
● | ||
インフルエンザ | 予防接種の勧奨 | ● |
● |
● |
● | |
リハビリテーション学部 | 結核 | ツベルクリン反応検査 |
● |
|||
胸部レントゲン撮影 | ● |
● |
● |
● | ||
B型肝炎 | 抗原抗体検査 | ● |
||||
小児感染症 (麻疹、風疹、流行性耳下腺炎、水痘) |
抗体価検査 | ● |
||||
予防接種の勧奨 | ● |
● |
● |
● | ||
インフルエンザ | 予防接種の勧奨 | ● |
● |
● |
● | |
社会福祉学部 | 結核 | ツベルクリン反応検査 |
● |
|||
胸部レントゲン撮影 | ● |
● |
● |
● | ||
B型肝炎 | 抗原抗体検査 | ● |
||||
インフルエンザ | 予防接種の勧奨 | ● |
● |
● |
● |