今年の漢字 “動”
“過ぎ去ったものに-ありがとう、これから出会うものに-よし!”
世界平和に貢献した第2代国際連合事務総長ダグ・ハマーショルドの言葉です。今年出会ったすべての物事に感謝し、新しい年を迎えたいと思います。
1年の終わりを迎え、今年の手帳を開いています。毎年発表される今年の漢字に倣って、私の漢字を考えると、 “動”の文字が思い浮かびました。今年5月8日に新型コロナウイルス感染症が5類相当になったこともあって、堰を切ったように対面での活動が活発になりました。1月福岡(帰省)、2月京都、フィリピン・イロコス州、3月東京、4月福岡、5月大阪、富山、6月福岡、大阪、7月アイルランド・ダブリン、高知、9月東京、11月は東京、高知、12月東京、と月1回ぐらいのペースで出張となっています。これでもオンラインでの会議やセミナーが増えて、随分出張機会は少なくなりましたが、ここ数年からすると良く“動”いた一年であったと思います。中には4年ぶりの再会となったものも多く、改めて対面の良さを実感しました。
一方で、急激な“動”への転換の中で、活動的になることが、何らかの仕事を成し遂げたような、自分の仕事や価値が高められたような錯覚に陥っていないかという反省もあります。1年の終わりの静かな時を迎え、独りになって、内なる声を聴くことの大切さも感じます。
これから出会うであろういろいろな物事に前向きに取り組むことと、独り静まる心をもつこと、これらの間のバランスを保つことを大切にしたいと思います。
来る年の皆様のご健康とご多幸を祈念いたします。