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2020年4月

2020年4月20日 (月)

新型コロナウイルスの感染拡大から学ぶ

桜の花びらが美しく舞っています。今年は、新型コロナウイルスの感染拡大で、学生の皆さんと満開の桜並木を楽しむことができませんでした。来年は、若葉が萌え、若さ輝く清明のときを共に迎えたいと願います。

 

本学では状況分析と学生・教職員の安全安心、感染拡大の防止のため、授業開始を遅らせるとともに、開講後もオンライン授業を行います。本学ではここ数年、ICTを活用した教育に力を注いできたことが幸いでした。全面オンライン授業は新たなチャレンジですが、「災い転じて福となす」「万事塞翁が馬」の故事のように、これを契機に各教員の授業のスキルアップと、教育の進化が期待されます。私たちは今、新たな歴史の転換期にいるようにも感じています。

 

一方、通学による対面授業のタイミングも見計らい、準備を進めています。本学は保健医療福祉教育の専門職業人を養成する大学ですので、演習・実習の授業形態が重要な位置づけです。感染拡大・収束の状況を見極めつつ、どの程度管理を強化し教育の自由を統制し得るか、リスクをある程度受け入れつつ教育を遂行し得るか、分析力、決断力、そして私たちのチーム力(one team)が問われます。一人の学生も教職員も取り残すことなく、感染リスクヘッジと教育の責任、教育水準と人材育成の質保証の両立を図る模索を続けています。当面は、オンライン授業を併用しながら、段階的・分散化による対面授業を計画しています。

 

私たちは今、経験したことのない、先の見えない状況であります。しかし、このようなときこそ、大学の真価が問われると思います。教職員が一丸となって、教育(者)の責任を果たさなければなりません。コロナウイルスが収束するとき、私たちがこの課題にどのように対峙してきたか、その経験が大きな強みとなっていると信じます。