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2014年7月

2014年7月29日 (火)

4年生 統合実習(慢性看護学領域)の風景

今回は、4年生の統合実習(慢性看護学領域)の様子をご紹介します。

統合実習は、学生最後の実習として、4年間学んできた知識・技術を統合しながら、

現場の専門職とともに看護の実際を経験する実習です。

学生は7つの看護学領域から自分が実習したい領域を希望して、

2週間の実習を行います。

慢性看護学領域では、聖隷浜松病院、聖隷三方原病院の内科系病棟で、

1病棟2~3名で実習を行います。これまでの実習では患者様1名を受持ち

看護を学んできましたが、統合実習では、複数(2名)の患者様を受け持ち、

優先順位を考えながら看護を行うことを経験します。

実習前に、患者様に行う可能性のある援助を患者役・看護師役に分かれて疑似体験。

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そして、いよいよ病棟実習。事前に行動計画を立てても、

実際には計画した時間通りに進まないことも多いです。

そんな時は、実習指導担当看護師さんに相談。的確なアドバイスを得て、

行動を修正できました。

看護チームの一員として、自分から積極的にスタッフに相談・報告できましたね。

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看護師さんの見守りのもと、緊張しながら、点滴静脈内注射薬の準備。

安全な看護技術を行うためには、

一つ一つの行為の根拠をしっかりと理解することが、必要だと学べました。

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病棟での実習を終えて、学びの報告会も行いました。

病棟ごとの学びを共有しあい、さらなる気づきが得られました。

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実習病棟からも多くの病棟実習指導者様がご参加くださり、

暖かな講評をいただけました。

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統合実習を通して、看護の実際を経験し、将来看護師として働くことに向けての

自分の課題や目標を見つめることができましたね。

2週間前より、それぞれ成長してますよ。

みなさん、お疲れ様でした! 

看護師になって活躍してくれることを楽しみにしてます。

2014年7月18日 (金)

アドバイザーグループの自主活動

写真は、学生と教員、一つのアドバイザーグループで

5/30にバーベキューをしたときの風景です。

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金曜日の夕方、

実習や授業を終えた学生たちが1年から4年まで十数名集まりました。

キャンパスの中庭でするバーベキューは、

解放感いっぱいでひとときの時間を楽しく過ごしました。

少し写真ぶれていますが、ご容赦ください)

2014年7月11日 (金)

統合実習が始まります(精神看護学領域)

統合実習は、4年生が領域実習を踏まえて、

知識・技術を統合して看護の実際を経験し理解するという実習です。

精神看護学領域では、その実習場の看護チームの一員として、

臨地の状況を判断しての主体的な実習内容の調整・ケアの優先順位・

チームの役割の理解・精神看護技術の実践などを目標としています。

そこで実際の現場に出る前に、自分の課題を明確にするために

事前自己学習をして、発表会を開きました。

これがその場面です。

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自分が興味のある、精神看護につながりそうな本を一冊読んで、

学んだこと、そこから考えられる看護などを伝え合うのですが、

人に伝えるのは結構大変。なので、みなさんお互いの苦労が分かっていますので、

いつもよりもまして真剣に仲間の話を聞いています。

当然こころのことなので、目に見えませんから言葉では上手く伝わりません。

ですから時には、

2

こうやって、こころを図にして説明しないと理解できないところも出てきます。

こういった伝えたくても伝えられないもどかしさという苦悩の中に耐えてとどまるということ、

相手の評価や動向を気にしてしまう不安感、努力している人に敬意を払うということ。

などなど、この発表会の中にも精神看護のエッセンスは詰まっています。

みんな気づいていたかな。

ちなみに、今回皆さんが読んできた本は「青年看護師、精神看護の荒野を行く!」

「対象関係論を学ぶ」「依存症と家族」「愛するということ」「子どもはなぜあそぶの」です。

どれもこれも一筋縄ではいかない著作です。

私は、一応教員として全部読んで発表会に挑みましたが、

自分でも理解できないところが多々あり読むのに結構疲れました。

学生のみんなはもっと疲れたでしょう。がんばったみんなに拍手!

2014年7月 4日 (金)

老年看護学における演習の風景

老年看護学では、高齢者施設(介護老人福祉施設、介護老人保健施設、有料老人ホームなど)で実習します。

実習前には、老人体験スーツを身につけ、実際に腰が曲がった状態で杖を使ったり、目の見えにくさ、耳の聞こえにくさなどをつくりだし、高齢者疑似体験の演習をします。

Photo_6高齢者の疑似体験を通して、加齢による体の変化や気持ちを理解し、食事や入浴など日常の生活を体験することで生活への影響を学びます。

また、援助者はどのようにしたら高齢者の持てる力を引き出し、どのようにしたら安全を守る支援ができるかを考えます。

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この演習を通して高齢者への理解が深まり、老年看護への興味・関心が広がります。

そして、実習では学生がひとりの高齢者を受け持ち、日常生活の援助等を実践し、温かいふれあいを通して看護の学びを深めることができるのです。

 

以上、今回は老年看護学における演習風景の一部を紹介しました。

機会があれば、実習の風景も紹介していきたいと思います。

※写真の掲載は、学生の皆さんの承諾を得ています。

 


2014年7月 1日 (火)

「“聖隷花子ちゃん”、つるつる・ぴかぴか」の巻

こんにちは。聖隷花子です。6月初旬に登場して以来、今月は2回も登場します!

(みんなに、私のことをいっぱい知ってもらえて嬉しいな♪)

1_2今回は夏バージョンで、涼しげなブルーの衣装にお召しかえしました!

さて、今日は、聖隷花子が、母性看護学の演習と実習が一体となって実施される

授業風景を紹介しますね。

 母性看護学では、既に病院で「母性看護学実習」を行っている4年生が、

大学で現在授業を受けている3年生に教える授業が実施されています。

先生たちは見守る程度です。

横軸(下記図左)だけの教育ではなく、縦軸(下記図右)での教育も組み入れています。

 

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               ピア・エデュケーション

その授業の様子を写真で紹介しますね。

 

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画面奥で、赤ちゃんを抱いて説明しているお兄さん・お姉さんたちが4年生で、

生まれてから1週間もたたない赤ちゃんをお風呂に入れた経験をもっています。

体験をもとに、まだ母性看護学実習を行ったことのない

3年生(画面手前の背を向けて座っている)へ、お風呂の入れ方を伝えています。

違う写真で、3年生の後輩を見てみると、

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 今後、自分たちも沐浴を実施するため、先輩から知識と技術を盗もうと、

必死に聞いていますね。

普段は先生から知識を得るお兄さん・お姉さんたちも、

身近な先輩から教えてもらえるので、頭に入りやすく、

質問がしやすいという話が聞こえてきます。

 

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先輩から教えてもらった後に、個別に先輩から指導を受けることができます。

4年生のお兄さんは経験をもとに、堂々と教えていますね。

8演習の最後の、リアクションペーパーには

「○○先輩が説明を丁寧にしてくれたので、沐浴実施時のポイントがわかった」、

「先輩が1対1で教えてくれたので、とてもわかりやすい」と大好評です。

94年生のお兄さん・お姉さんたちは、3年生が困らないように、

事前に赤ちゃんへのお風呂の注意点を教えてくれます。

ホワイトボードに、注意点などが書いてありますね♪

これを見ながら3年生はお風呂を入れていくのです。

3年生のお兄さん・お姉さん、実際の赤ちゃんをお風呂に入れる時に、

教えてもらったことを忘れないでね!

花子も、

「お兄さん・お姉さんたちが、私の特徴をよく知り

お風呂に入れてくれるので、いつもよりつるつる・ぴかぴかになるわ♪」

と上機嫌でした。

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